これぞ異文化コミュニケーション

米国産牛肉のBSE対策処置でまたまたミスが見つかった事件の続報で、ジョハンズ米農務長官のおちゃめな発言が公表されています:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070221-00000029-mai-bus_all
「出荷の際に間違った箱を積み込んだ」と単純ミスに過ぎないとの認識を示し「日本政府が過剰反応しないよう望む」と求めたというんですが ... まさに秀才バカ発言 (w
単純ミスだから、問題なわけです。 複雑な要因が絡んだ末に生じたなら、再発の可能性が低いんですよ。単純要因なんだから、また起きるわけです。オロカですね〜
ただ、ジョハンズ氏がおバカさんであることなど無関係に、そもそもこのBSE対策自体が極めて不毛な状態になっています。
米国人は、「BSEはヒット率が非常に低く、気にするほどのことがない。交通事故の方が遥かに問題」という基本理解をしているわけです。ですから、日本輸出時の追加処置は全て「無駄」という認識なんですね。
日本以外の国民は、概ね、「無駄なことは勝手に省いても全然オッケー、ていうか、それが頭の良さの証明じゃん」と考えています。ITの開発アウトソーシングなどで、しばしば問題になるケースです。レビュー、テストなどで、彼ら的に「無駄・無意味」と判断した部分は、あっさりサボります。発注者の日本人に確認されると、平気で「やりました」と答えます (w  ちなみにバレた場合は、「必要なかったから」と居直ります (ww
ですから米国側が行うBSE追加対策、最初から無意味だということは自明なんですね。今後も、いくらでも今回同様の事件が起きます。この辺も、日本のお役人の倫理観のなさを感じますね〜
政治家の方は、こういう国際常識をそもそも持っていないでしょうから、許せますが (w