CRMの神話、IT都市伝説

eCRM、特にバスケット分析という素人にも分かりやすいソリューションの有効性を示す逸話として「おむつとビール」というのがありました。
しかし以前からそれが実話なのか気になっていたのですが、やはりPL法の「レンジ猫」ほどではないにしろ、ある種、都市伝説のようです。
おむつとビール(おむつとびーる) - ITmedia エンタープライズ
むろんこれが事実かどうか裏をとったわけではないのですが、初出を『1992年12月23日の「ウォールストリートジャーナル」に掲載された「Supercomputer Manage Holiday Stock」という記事』、その元ネタを『コンサルティング会社MindMeldの社長兼CEOのトーマス・A・ブリスコックがNCRのビジネスコンサルティング担当の副社長だった1992年ごろ、Osco Drugsという小売ストア・チェーンの25店舗のレジスタからトランザクションデータ(120万以上のマーケットバスケット・データ)を得て分析を行ったのがオリジナル』としていることなどの詳細ぶりから、信じる気になれます。
まぁ疑問に思うようになったきっかけは、USのスーパーでそんな構成の売り場を見たことが全くないということだったのですが。
もしセットで買うとすれば、おむつは奥さんの命令、ビールは自分の本能だから売り場がどんなに離れていても絶対両方買うでしょうし。 (w
もちろん「レンジ猫」と違って全くの創作というわけではなく、共起性自体はあったわけですけど。
それでも実利には結びついていないので、都市伝説に認定したいと思います。