ミミクリ3年 生物35億年

70年代でしたか、インダストリアルデザイナーのルイジ・コラーニが生物的フォルムをベースとして一世を風靡しましたが、こちらは美的外観ではなく、機能性デザインの方です。
フォトレポート:自然をまねるバイオミミクリーを使った工業デザイン - CNET Japan
なにしろトライアル&エラーに億年単位を費やしていますから、参考になる部分は多いのでしょう。
日本の新幹線がカワセミを模しているという例も取り上げられています。 当方、鉄分濃度が低く前提知識不足なので調べてみたところ、これは500系といわれるモデルだそうです。
以前に新幹線のノーズはトンネル突入時の衝撃を低減するようデザインされているという話を聞いていたので、これは内部が狭いために空気の粘性が変わる(?)入り口面を水面に見立てての応用なのでしょう。
となると見るからにカモノハシっぽいモデル(こちらは700系というらしい)の由来に期待が高まりますが、残念ながらそういうモチーフではないようです。
結局、基本は断面積変化を一定かつ極小化することらしく、500系は変化を上下方向中心に行っているのでロングノーズ化してしまいスペースユーティリティが犠牲になる、そこで左右にも変化させてノーズ長を短くしたのが700系らしいですね。
しかし水面突入の理想形状を学ぶなら、カワセミよりも、突入スピードで上回る一部の海鳥じゃないでしょうか? 体重も重いし、飛翔速度も速いし。
またカワセミの嘴は、単純コーン型というより中央部が寧ろ微妙に膨らんでいるようにも見えます。もっと深い機能性が隠されていそうな ...
自然の方がまだまだ上手ということかも知れません。