意味検索エンジン「Powerset」、いや〜期待しちゃいますねェ (w

ちょい古ですが、3月14日に古典メディアの代表格、日経新聞が「Googleを超える検索エンジン近日登場か!」とPowersetなる会社と技術を取り上げたことで、一部で盛り上がっています。
キーワードの並列列挙ではなく、単語間の意味関係つまり文章意味を解釈した検索をすると言うものです。
で、盛り上がる人たちに根本的に欠けている常識は:

  • 自然文意味解釈はAIそのものであり、IT見果てぬ夢シリーズの白眉、ここまで実用目処全く立たない状況変わらず
  • 意味検索したいという欲求とその研究は続いているが、前記理由により成果なし
  • それを人手によるメタデータで部分実現するという、程度は低いがその分ちょっとは現実的なアプローチがセマンティックWEB
  • Googleの革新は、検索エンジンの進化はそのようなインテリジェント化しかないという思い込みを超え、ページランクという瑣末な技術で実は大きく改善できることを示したこと
なのですね。
まぁ技術オンチの○経らしいということで (w

みんなの意見は案外正しい ... んですかぁ? ホントにィ? (w

埼玉県の上田知事が県新規採用職員就任式の式辞で、「自衛官の人は平和を守るために人殺しの練習をしている」と発言したことで、ブログ界が沸騰しています (w
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000113-jij-soci
まぁ当然、様々な意見があるわけですが、多数は:

  • 自衛隊は人殺し集団じゃない! 災害救助などしている! それら含め、人を守る組織だ!
というところです。
いや〜、平和ボケって凄いですね。
自衛隊、つまり軍隊は、人=敵を殺す集団です。敵側の「人」を殺すことでのみ、国民という「人」を守るわけで。災害救助はアルバイトです。大戦後、出番が来たことはないので、遊ばせておくのもなんだし、装備と訓練の一部が災害救助にも転用できるので担当させられているだけですね。救援専門なら、ジェット戦闘機や対潜哨戒機なんていりません。
こういうことを式辞で言うことは非常識で不適切という意見は正しいですが、発言内容自体には何の誤りもないですね。
こんな民度では、国民投票なんて愚の骨頂てところでしょうか (w

パンドラの箱を開けるNHK

NHK受信料の20%値下げと支払い義務化のセットが結局法制化先送りになったことを受け、様々な解説が出ています。例えばコチラ:
テクノロジー : 日経電子版
しかし一連の解説にせよ、事の発端とも言える総務省の「通信・放送の在り方懇談会」の報告書に記載された改革項目:

  1. 経営委員会の抜本的改革(ガバナンスの強化)
  2. チャンネル数の削減
  3. 本体と子会社の見直し(娯楽制作部門の本体からの分離、子会社の整理統合等)
  4. 番組アーカイブのブロードバンドでの提供
  5. 国際放送の強化
  6. 受信料制度の改革(徴収コストの削減、受信料の大幅引き下げ等)
にせよ、本質的な部分を外しているように見えます。
それは ... 「そもそも、NHKって必要なのか」ということですね。
高度経済成長を成し遂げるため、働きアリ労働者に賃金の右肩上がり幻想と、安手の娯楽としてのTV放送をあてがうという時代は既に終わりました。
今、ヤオ大相撲だのジャリタレ歌番組だのを公共電波で垂れ流す必要が果たしてあるのでしょうか。
ワールドカップやオリンピックのような大スポーツイベントも同様です。 国内TV局で放送権を争うから、日本プレミアムで権利金が高止まりになるわけで。 民放がシンジケート組んで落札する方が遥かに経済的でしょう。
公共で行うべきは、災害時を特に念頭に置いた報道関係だけで十分です。
娯楽番組も教養番組も、任意有償の別立てで。
次回、義務化が再び議論に上る時、社内合理化・受信料値下げどころではない、NHKの死命を左右するパンドラの箱が開くことでしょう。

癒しロボット「ハロ」じゃなかった「パロ」につくば市が購入補助金

通産省機械技術研究所時代から数えて14〜5年の歴史となる「人と共生するロボット」研究から生まれた、タテゴトアザラシ型ロボット「パロ」の購入費を半額の17万5千円、市が負担するそうです。ただし対象は高齢者向け医療施設。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070325-00000012-mai-soci
別に二足歩行するとか対戦格闘できるとかでもなく、ジタバタする程度のオモチャで元値35万というのはそもそも高い印象を受けますが、なにしろ前述の期間、良く言えば基礎研究、悪く言えば公的研究施設らしいコスト感覚に欠けた場当たり的トライを繰り返してきた、その数十億の費用がのしかかっているわけで、そこを考慮すると一応お勉強価格のようです。
フィールドテストでは今まで一定の効果を上げているようですが、客観的に見ると商品センスのない研究者の試作品の域を未だ出ていません (w
着ぐるみ部分の作りこみの多さに縫いぐるみ業者が驚いたという話が伝わってますが、それを褒め言葉と受け取っているようではダメですね。 特徴を押さえ、かつ可愛さも出すようなフォルムは製作的にも簡便な方向になるわけで、現状は凸凹で稚拙な仕上がりです。顔も素人が可愛さを出そうとするあまり、リカちゃん路線でいまいち。まぁちょっとボケちゃった人にはわかりやすくていいのかも知れませんが (w
現在、製作・販売は民間企業に委託されているようですが、そうではなくて、感情アルゴリズムや触感センサーなどの基礎技術を民間に公開し、製品化自体を自由に任せればいいのです。
そうすれば、あっという間に、お手盛り購入補助金など必要なくなることでしょう。

日米ハナ・ウタ合戦

日本でもウタゴエ株式会社がAUなどに提供している、ハナウタなどで入力できる楽曲検索に米ベンチャーが参入してきました。
「フフフン♪」で音楽を探し当てるmidomi.comが狙う日本市場 - CNET Japan
どちらも大学発、スタンフォードvs早稲田とも見なせますね。
しかし米Melodis社の技術の方は、歌詞付きで歌えば歌詞も音声認識で利用し、かつカタカナ英語で歌っても大丈夫と、幅の広さでは一歩リードしています。 ソラ耳な歌詞でもOKかどうかは不明ですが (w
なお、WEB上にハナウタDBを構築しサービス展開するようなプランもあるようなのですが、早速、強欲JASRACが「ハナウタであろうと取るもんは取る」的な発言をしているという消息筋情報もあり、なかなか香ばしい限りです。

mixi読み逃げ禁止を巡るメタな展開

SNS外、一般ネットでの騒ぎがヤラセとの告発が相次ぎ、またその構造を面白がる勢力もあったりしてメタってます。
付け火もと、八百屋お七は周知のようにここなわけですが:
「mixi読み逃げ」ってダメなの? (1/2) - ITmedia NEWS
既に祭り終了後とはいえ、トラックバック100件 ... (w
切りがいい数値なので、上限値の可能性も大ですね。
告発者によると、寺小姓生田庄之助に相当する、事の発端であるQ&Aコミュニティサイト「OKWave」に上がったQもAも、書き込み時間差など状況証拠からヤラセ確定との由。
笑えるのは、仕掛け終了後、商業ニュースが取り上げるまで発展した結果、OKWaveに辿り着いた一般人によって「mixiウザイ」的な普通の書き込みが爆発的に追加されたこと。結果、既に該当Q&Aは削除されてます。
しかし告発者系がやや勘違いしているのは、「読み逃げ禁止」自体はヤラセではなく、現実の事象ということですね。外部での祭りが恣意的に煽られただけで、根本の捏造とは違うわけです。同時に語られた「地雷バトン」も実在すると。
しかし何が真実で何が煽りやら、どれがリアルライフでどれがセカンドライフやら。いやはや、2.0とはスリリングなものです。